移転価格の仕組み

それは、直接的な国際間の取引に限定されていません。


同一の親会社を有する一国内の姉妹会社間であるとか、税率の差のない国間においても、利益と損失を相殺する日的や開業当初の損失を補填する目的で行なわれています。


そのためアメリカでは、本社のプランナーが、企業所得をアメリカ国外に移そうとする結果、輸出総額の大きな部分が過小価格に抑えられます。


他方で過大価格の輸入が行なわれ、経済的な意味での価格は、もはや存在しない、とさえいわれています。


日本の場合についても同様のことがいえますが、「企業秘密」となっているため、その実態は厚いベールにおおわれています。


たまたま国会で明らかにされた、つぎの事件からその一端をうかがうことができます。


それは1973年におきた日商岩非の材木買占めにおけるものです。


日商岩井は親子関係にあるアメリカの木材業者から材木輸入にあたって、買入れ価格を実勢価格より安く仕切る一方で、日本国内での販売価格は実勢価格で行なったため大幅な利益をあげました。

多国籍企業とタックス・ヘイヴン 3

多国籍企業は、合法、非合法のさまざまな術策を駆使して規制を逃れることができ、その実効はあまりあがっていないといわれます。


リタックス・ヘイヴンの多くは、財務諸表の開示義務も課さず、匿名の使用も認めているので、脱税のための「企業秘密」保持のパラダイスとなっています。


国際租税戦略の文献も、タックス・ヘイヴンとしての利用国を選択するうえで重要な要素は、すべての段階で情報の秘密保持が保証されているかどうかにあるとしているのです。


タックス・ヘイヴンの利用にみられた多国籍企業の国際租税戦略の基本的手法となっているのが、トランスファー・プライシング(移転価格あるいは振替価格)による価格操作です。


それは普通、税率の高い国に存在する子会社には高価格の商品、部品を供給して、その所得を低く抑え、低税率の国にはその逆の操作を行なうことにより所得を蓄積。


企業グループ全体としての税引所得を最大たらしめる操作のことをいいます。


しかし今日では、単に商品の価格操作にとどまらず、サービス、ローン、技術援助費用、市揚開拓費、広告費等を含めたきわめて複雑かつ多面的な様相を呈しています。

多国籍企業とタックス・ヘイヴン 2

日本の税法でも、78年の税制改正で新たにタックス・ヘイヴン対策税制が導入されました。


しかし、アメリカのように海外子会社の法人格を否認することなく、株式の50パーセント以上を保有するもののあげた利益のうち留保された所得を、持分に応じてその所得に合算して課税する方式をとっています。


この改正は今までよりも一歩前進したと評価できますが、まだつぎのような問題点があると指摘されています。


第一に、タックス・ヘイヴン国の判定基準のひとつに、税率25パーセント以下の国ということがあげられていますが、これはいちじるしく低いもの。


フランスの33パーセント、西ドイッの30パーセントと比べてみると、ザルから漏れるものが多くなっています。


第ニに、タックス・ヘイヴン国にある企業であっても、「正常な事業活動を営むもの」について適用を除外している点です。


このため製造業、小売業、サービス業については、そのほとんどが適用をまぬがれています。


また、商社、銀行等については、関連していない企業等との取引が、取引額の50パーセントをこえている等の場合には適用除外となり、取引の内容を手直しするだけで網の目をくぐることが可能となります。


・・・第三に、移転価格について対抗する規定をもっていないことです。

多国籍企業とタックス・ヘイヴン

タックス・ヘイヴンは資金調達のためにも利用されます。


東芝、オリエント・リース、サントリーなどの大企業は海外子会社の資金手当のため、欧米やアジアで起債しています。


これら外債の発行者は、日本にある親会社ではなく、東芝の場合はオランダにつくった金融会社、その他はいずれもカリブ海のオランダ領西インド諸島につくった各企業の金融会社となっています。


もし日本の親会社が直接起債すれば、日本の税法で20%の税金がつくのですが、オランダもキュランー島も利子課税はゼロです。


そこでここに子会社をおき、発行させれば、債券を買う方も税金がつかず魅力的ですし、企業も外資が低コストで手に入るというわけです。


・・・当然、こうしたタックス・ヘイヴンを利用した脱税を封じることが各国で問題となってこざるをえません。


アメリカでは1962年の税法改正で、アメリカ企業が外国で支配する子会社がえた利益についても、本国内でえたものと同じように課税することにし、タックス・ヘイヴンの利用を抑えようとしています。

正座をする生活 5

なぜ、同じ空間にあっても平気なのだろうか、と前々から不審に思っていましたが・・・


次のような説を拝見しました。


ヨーロッパの家では宮殿でもごく近い時代まで便所がなかったのです。


どんな金持の家でも寝室のサイドテーブルの上に用をたす壺がローソク立てといっしょにのせてありました。


そのころの風習ではべつにそれを隠しておくことは考えられていなかったのです。


17世紀の半ばごろから上流の家庭にエレガントな好みがゆきわたって、婦人が専用の化粧室をもつようになったが、その部屋へ寝室用の壺が移されて立派な家具にかくされました。


また、持ち運びのできるバスタブがもちこまれています。


ソファー 通販などでインテリアを見ていると、このようなバスタブもいまだに人気があるようですね。


浴室に便器がおかれたりしているのは、長い時代の風習の名残です。


・・・これもひとつの見方でしょう。


ビデについてもポータブルなものが描かれています。


それにしてもしゃがむから腰かける便器にこんなにはやく移行したのはなぜでしょうか。

感情の日本語、論理の英語

さて、日本人の書く文というものは往々にして、曖昧模糊としており、具体性を欠くことしきりである。

「~と言われている」「~が懸念される」「~が見込まれる」というように、主語が誰か何かわからない。

それが英訳されたとたん、欧米人には理解できなくなることが多い。

フィーリングで考える(変な日本語だが)国民には矛盾はないが、ロジックで考えている欧米人には、たとえば日本の新聞の社説などは矛盾だらけでフォローできないという。

It is expected that~はやめて「主語+述語」というロジックを通してもらいたいものだ。

外壁 リフォームなら「外壁 リフォームするのがいいだろう」ではなく「外壁 リフォームすべきだ」と書けばいい。

「見込まれる」もpossibleかplausibleかprobableか、できるだけ明確にできないだろうか。

英文を書くということは、そこにロジックが入ってくることであるから、「具体性」は最も重視されねばならない。

卒塔婆のはじまり 2

塔には三重塔や五重の塔などいろいろありますが・・・


板塔婆の塔は一番簡単なものです。


造塔することの功徳は古くからあると信じられています。


インドの伝説によればアショーカ王が仏舎利を分配し、全インドに8万4000の塔をたてたと伝えられています。


・・・このように塔はもともと仏舎利を納めたもので、板塔婆に簡略化されてからは、たとえ遺骨が入っていなくても、心をこあ、故人の供養のために忌日などをえらんで墓にたてられるべきものです。


家に創価学会 仏壇があるという方なら、このような話はきっとご存知でしょう。


浄土真宗をのぞいて、お墓参りの時に大小さまざまな板塔婆をあげるならわしがひろく行なわれています。


この板塔婆は宇宙全体を表わす五大(空風火水地)を形どった五輪塔を省略したもの。


表面上方には悉曇梵字で五大を表わす「キヤ・カ・ラ・ヴ・ア」という種子(シンボル)が記されています。


卒塔婆のはじまり

卒塔婆は釈迦の舎利塔がその原型です。


墓地には、板木の塔婆がたくさんたっているのを見かけますが・・・


これは亡き故人を供養する心をこめた便りです。


塔婆とは、梵語で「ストーパ」と呼ばれる塔の音写字で、漢字の卒塔婆(そとうば)はそれをちぢめたものです。


ストーパはもともとインドでは仏舎利(釈迦の遺骨)を納めるためにつくった塔です。


釈迦の滅後、八つに分骨した舎利は、当時勢力のあったインドの八大国に分葬され、それぞれ舎利塔をたてて盛大に供養したといわれています。


これから次第に宇宙を構成する五つの要素をあらわす梵字を書き、それに相応する方・円・三角・半月・宝珠の五輪を重ねた石づくりの五輪塔に発展しました。


五輪塔は五輪塔婆ともいいます。


石づくりから次第に角塔婆、板塔婆となり、細長い板の上部に五輪塔の形をきざみ、現在では、それに故人の戒名や経文を書いて追善のために墓に立てるようになりました。


創価学会 仏壇などをお持ちの方は、このような話に興味があるのではないでしょうか。

正座をする生活 4

和風便器プラス小便器の所要面積より、大小便兼用で汽車式や西洋式腰かけ便器のほうが少なくてすむ、という理由から公営住宅がこの方式に替えたのも普及に役立った大きな要因でしょう。


腰かけ式便器で用をたすのに大も小も抵抗はないのですが、外国の旅に出て下町を歩くことの好きな私がこまるのはホテル以外の便所を借用するときで、いかにも不潔な便器にぶつかることがあります。


私だけの日本人的な感覚で、あちらの人々はそれほど感じないのかと思っていましたが、そうでもないらしいですね。


ドイツが誇るアウトバーン沿いにある公衆便所の便器について、


"多数の人が利用する便器はしゃがむ形の方が適切である。


第一次世界大戦のあと普及した腰かけ式は公衆便所に関しては誤った方向への進歩であった"


・・・とハンブルグ大学公衆衛生学科のエーバルト教授は結論しています。


ですから、問題を解決するためステンレス製で大小便兼用のしゃがむ形のを開発したが、ご婦人たちはしゃがむときにひざがつらいとすこぶる不評でした。


非衛生的ですが、楽に坐ってするか、落ちつかないが衛生的なしゃがむ方法に馴れるかの解決には少し時間がかかりそうだ、とシュピーゲル誌にあったことを伝えています。


しゃがむ、腰かける、いずれの形でもかまわないのですが、浴室の中で浴槽のとなりにあるのは、広ければいいですが狭い中ではいやです。


ホテルのように限られた日数と限られた人数のときはいいのですが・・・。


こうした洗面所の面積の問題は賃貸 仙台アパートなどにおいてもよくあることのようですね。

正座をする生活 3

腰かけたときの目の高さを墓準に設計した棚に置いたものを、立った高さで観察されると低く見えて本意ではないのです。


その点、畳数では坐った人の目の位置を基準にすればよいのですが、正座、あぐら、いずれを対象にすべきでしょうか。


しゃがむ、腰かける冬が長く寒さがきびしい国の人々は腰かけ式の便器を愛用し、暑い国の人々はしゃがんで用を足す、という説があります。


なるほどもっともだ、と思わないでもないのですが、陶器でもプラスチックでも腰かけ式の便座にむきだしの肌がふれるとひやりとして感触は必ずしもよろしくはないのです。


そのためわたしは古い便器を家電 買取で処分し、新しいものを購入しました。


フィンランドの田舎で木造の便器、腰かけも蓋も木の香の新しい白木で、ドアの把手までが手作りで、冷たさがなく、感触は悪くなかったのです。


個人が所有している夏場の別荘だからできたのでしょう。


東南アジアから中近東にかけて、ホテルを除いてはしゃがむ姿勢で用を足すものを多く体験しました。


金かくしのないのは前後どちらを向けばいいのかとまどいますが、しゃがむ姿勢に変わりはないのです。


しゃがんでりきむから日本人に痔病が多いのだとか、寒いとき温度のひくい便所でしゃがみ式の便器で用を足したあと、急に立って血管系の病にたおれることが多いのだともいわれます。