正座をする生活 3
腰かけたときの目の高さを墓準に設計した棚に置いたものを、立った高さで観察されると低く見えて本意ではないのです。
その点、畳数では坐った人の目の位置を基準にすればよいのですが、正座、あぐら、いずれを対象にすべきでしょうか。
しゃがむ、腰かける冬が長く寒さがきびしい国の人々は腰かけ式の便器を愛用し、暑い国の人々はしゃがんで用を足す、という説があります。
なるほどもっともだ、と思わないでもないのですが、陶器でもプラスチックでも腰かけ式の便座にむきだしの肌がふれるとひやりとして感触は必ずしもよろしくはないのです。
そのためわたしは古い便器を家電 買取で処分し、新しいものを購入しました。
フィンランドの田舎で木造の便器、腰かけも蓋も木の香の新しい白木で、ドアの把手までが手作りで、冷たさがなく、感触は悪くなかったのです。
個人が所有している夏場の別荘だからできたのでしょう。
東南アジアから中近東にかけて、ホテルを除いてはしゃがむ姿勢で用を足すものを多く体験しました。
金かくしのないのは前後どちらを向けばいいのかとまどいますが、しゃがむ姿勢に変わりはないのです。
しゃがんでりきむから日本人に痔病が多いのだとか、寒いとき温度のひくい便所でしゃがみ式の便器で用を足したあと、急に立って血管系の病にたおれることが多いのだともいわれます。